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Novel Creator として創作活動しています。小説『ネット恋愛』・・・3の倍数日に連載中☆ミ・・・☆

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死んだふり♪
オスマントルコの内海とも言うべき黒海…

蒼い戦列艦・ストライクイーグル号は黒海を航行していた。

その指揮官であるセレム=リーシェスは船首付近の甲板上に立ち望遠鏡で周囲を見回していた。

セレム
『弱そうな奴、いないかな~?』

副官スペリオル
『急に気が変わって南米から黒海だなんて、うちのキャプテンも何を考えてんだか…』

セレム
『聞こえてるぞ、スペリオル!ちゃんと考えてのことだ』

その時、セレムは望遠鏡から目を離すとスペリオルに覗いてみろ、と長い筒を渡した。

副官スペリオル
『あのガレアスっぽい艦隊は、最近勢力を伸ばしているクリミア海賊ですね』

セレム
『ならばその勢い、僕が止めてやろう!』

そう言うとセレムは最近、船首甲板上に設置した中国の銅鑼を叩きながらクリミア海賊に立ち向かっていった…



1時間後…



セレム指揮下の戦列艦はクリミア海賊からの離脱をはかって…必死に逃げていた!

セレム
『あかーーん!白兵も強いし砲撃も強力だし、逃げるが勝ちよ!』

副官スペリオル
『キャプテン・セレム!敵艦が猛烈な勢いで再び接舷をしてきます!』

セレム
『さっきの白兵戦で負傷者ばかりにされたのに、今度攻めこまれたら拿捕されるぞ!』

副官スペリオル
『しかしこのままでは…』

セレム
『仕方ない。砲撃してくる敵艦に船尾をさらせ!』

副官スペリオル
『そんなことしたら大破して航行不能ですよ!』

セレム
『いーの!沈んでまえ!』

副官スペリオル
『もう!どうなっても知りませんよ!ウィルも何か言ってくださいよ!』

副官ウィルは、ただゲラゲラと笑うだけだった。


敵艦の砲撃に船尾を向けて逃走していた戦列艦は案の定、船尾に強力な直撃を食らって舵は壊れ船体は半没、航行不能に陥った!

↓ 逃走中に沈められる恥ずかしい敗北パターン(笑)
20130530




航行不能となった甲板上でセレムは叫んだ!

セレム
『はい、みんなで死んだふりーっ!』

こうして戦列艦の甲板上は“劇団・全滅”のムードたっぷりとなり、それを見たクリミア海賊艦隊は去っていった…。

クリミア海賊が去るとセレムたちは起き上がった。

副官スペリオル
『まったく。死んだふりで海賊からの略奪を免れるなんて非現実的な展開ですよ』

セレム
『ふふっ、僕らが生きてるのは大航海世界だよ?別に問題ないじゃん』

副官スペリオル
『……。でもどおして、わざと沈められるような逃げ方を?』

副官ウィル
『スペリオルは頭が堅いな。敵との白兵戦で全滅して拿捕されるよりも、撃沈されて負けておくほうが損害は少なくて済むだろ?』

副官スペリオル
『そっか!また新たに大量の水兵を雇い直す必要もない!なるほど…』

セレム
『うむ。やっとわかってくれたかね、スペリオル君』

副官ウィル
『だがな、相手の戦力も把握してないのに戦いを仕掛けたセレムも、セレムだぞ』

セレム
『セレムもセレム…。はーい、気をつけまーす』


こうして航行できるまでにストライクイーグル号の修理を済ませたセレムは黒海を離れたのでした…。


はたしてセレムは、なぜ突然、白兵戦修行先の南米を離れて黒海やヨーロッパ方面に戻ってきたのか?

それはまた次回に…

つづく








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