FC2ブログ
Novel Creator として創作活動しています。小説『ネット恋愛』・・・3の倍数日に連載中☆ミ・・・☆

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

冒険家です
セレム=リーシェスは立ち上がった!

頭をぶつけた。

そんなセレムを見下ろすように副官・ウィルが笑った。

ウィル 『セレム、テーブルの下で何やってんだよ?』

セレム 『痛っ!なんでテーブルの下にいるんだ?』

その時、コツコツと靴音をたてて近づきながら副官・ユークリッドがテーブル下のセレムに声をかけた。

ユークリッド 『キャプテン・セレム。調査用クリッパーの整備が終了致しました。乗船の準備をお願い致します』

セレムはテーブルから這い出て来るとテーブルに置かれていた羽付ソンブレロを掴んで自らの頭にかぶせた。

セレム 『テーブルの下で寝てたよ』

ウィル 『昨夜は酔っ払って荒れてたからな。俺は冒険家だ!て叫び回っていたぜ?』

セレム 『覚えてない。だけど夢の内容は覚えてる…』


セレムは初めて大海原に繰り出した頃の夢をみていた。

最初の帆船・バルシャに乗って冒険に旅立ったセレム。

パルテノン神殿やピラミッド、モヘンジョダロやアマゾン川遡上など世界各地の遺跡を駆け回った。

時には、大航海世界で親しくなった女性と遺跡や街で愛を語り合うこともあった。

そんな冒険とロマンスに満ちた大航海世界で生きてきたセレム=リーシェスだけど、実は、冒険が少し煩わしくなっていたのです!


サロニカの紫色の空の下で2人並んで座りながら語り合ってた頃が懐かしい…

あの頃は冒険を楽しんでいた。

それなのにどうして冒険が億劫になってしまったのか?


セレムはテーブルの椅子に腰掛けると呟いた。

セレム 『他人の冒険談を聞き過ぎたからかな』

ウィル 『だから他人の大航海ブログをあまり観ないのはそれが理由か?』

セレム 『そうだな。基本的にネタバレをするのもされるのも好きじゃないんだ』

ウィル 『中にはアピコメに総発見物数を書いてる気の利かない奴もいるからな』

セレム 『そう!あんなの見たら冒険への意欲削られるよ。総発見物数を知らないほうが楽しいのに!』

ウィル 『ま、仕方ねぇんじゃね?ネットの世界だから色んな奴いるしよ』

セレム 『僕は大航海世界がリアルっぽいから好きだった。だけど今の大航海は昔とは随分違ってしまった』

ウィル 『一時期などナポリの地図回しで冒険カンストして自慢してる馬鹿もいたっけ?』

セレム 『冒険名声もない地図回しだけで冒険を極めたつもりの連中が大型クリッパーに乗れる時代…あのあたりから冒険への情熱が冷めたかな』


そこへユークリッドが割り込む。


ユークリッド 『時空を超えたお話をされてますね。それで貴男はどうなさるおつもりで?冒険をすると仰ったので貴男の指示に従い調査用クリッパーも整備したのですよ?』

セレム 『引退する』

ユークリッド 『え?』

ウィル 『マジかよ?』

セレム 『嘘ぴー』

ウィル 『シリアスな展開になってるのに、いきなり嘘かよ!』

セレム 『とりあえずいつまでこの大航海世界にいるかわからないけど、冒険は再開するよ!あの大陸にも再び行ってみたくなったしね!』

ユークリッド 『では早速行きましょうか!船員たちが待っていますよ!』

セレム 『よし!ウィル、ユークリッド、旅に出よう!スペリオルは留守を頼むぞ!』

スペリオル 『良い旅を!キャプテン・セレム!』


こうして再びベルベット・ジュストコールに身を包んだセレム=リーシェスは冒険の旅へと出発したのでした…。


己自身の冒険談を紡ぐために…☆






コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

Copyright © 堕天使のハープ~FC2~. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。